病棟保育士とは
入院中の子どものお世話をする院内保育の専門家となる病棟保育士。
病院内に勤務して、医師や看護師と連携を取りながら保育看護を担当します。
どのようなお仕事なのでしょうか。
病棟保育士の仕事
病棟保育士の仕事は基本的には保育業務全般。
入院している子どもたちの食事や排泄のお世話を行ったり、着替えを手伝うという保育業務です。
その他には症状が重い子どもに睡眠などの静養を促すことも仕事になります。
症状が軽い子どもには生活面のサポートも。教育や軽い運動、一緒に遊ぶといったことを行います。
病棟保育士の役割
●家族のサポート
病院に通う時間の限られた、保護者やその兄弟のサポート。
お世話や遊び相手をしているうちに気づいたことや日々の様子を伝えることで病気を抱えた子どもと加増の橋渡しとなります。
自分のことを家族に伝えてもらっている子どもたちも保育士に対して安心感を覚えるでしょう。
●子どもたちのストレス除去
家族と離れて過ごすこと、病気であることが心理的不安や大きな精神的ストレスとなっている子どもたちがほとんどです。
そのため病気が回復に向かっていても心の元気が失われてしまうことがあります。
入院による心理的や学習の不安に対する個別の対応を行い、精神的負担を軽くする役割があります。
●子どもたちの体験を増やす
一般的な保育施設に通う子どもたちと違い、入院生活を送っている子どもたちは生活の中心に保育園がありません。
病棟保育は医療スタッフではない保育士との関わりのため、治療や痛いこと、辛いことのご褒美というイメージを持っている子どもたちも珍しくないのです。
そんな中、病棟保育士は子どもたちの様子や正確から先回りして経験や体験を盛り込んだ遊びを誘導して、効果的な関わり方や成長を促す保育を行います。
●子どもたちのパワー充電
病棟保育士は子どもたちにとって痛いことやつらいことをしない、安心して遊べる相手。
治療を切り離した時間一緒にいるので、子どもたちの心を元気にする、生きる力を引き出す役割を持っています。
次の治療へと向かっていくパワーを病棟保育士からもらっているのです。