保育ICT化とは
ICTとはInformation and Communication Technology(情報通信技術)の略で、パソコンやタブレット端末を使った園の業務支援システムのことをいいます。
このようなシステムを各幼稚園や保育園に導入し、今まで手作業や電話などで対応していた登降園管理や書類の管理、従業員間や保護者との諸連絡など園の従業員の負担を軽減しようという働きがICT化です。
保育ICT化が注目されている理由
ICT化は国も推進しており、平成27年度補正予算より厚生労働省が「保育所等における業務効率化推進事業」を新設しました。
これは、ICTを導入した園には自治体によっては一定額の補助金が給付されるということ。
この働き以降、ICT化やシステムの導入についての関心が高まっています。
また、平成29年4月からは「保育施設・事業の届出に伴うICT化推進事業」が新たに予算に組み込まれています。
ICT化の現状
現在園に保育支援システムを導入し、ICT化を図った園において、現状ではどのように職場環境が変わったと感じているのでしょうか。
良くなった点
- 手作業での書類作成や紙の整理が無くなった
- 従業員間や保護者との情報共有や連絡連携がとりやすくなった
- 情報管理のフォーマットが一律になりわかりやすくなった
不便に感じている点
- PCの扱いやタブレットの操作に手間取るため覚えることが大変
- 空き時間にすぐに作業ができるかというとそうでもない
- 閲覧や入力可能な端末が少ない
現状では導入後約7割の園がおおむね満足(以前よりも作業効率が良くなった)と感じているようです。
使いやすくあらゆる年代のユーザーが使用することを想定されて作られたシステムではありますが、それでも上記のように不便に感じている方もいらっしゃいます。
パソコンや端末操作は慣れがものをいう区分ですが、それでも最初からとっつきやすいシステムやシンプルで分かり易い機能を備えておくことが保育支援システム開発における課題の一つといえるのではないでしょうか。