否定語を使わない保育|保育システムNavi

否定語を使わない保育

2019.1.4 保育お役立ちコラム
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ついつい子どもたちに「ダメ!」と言いがちですが、否定からはじまると子どもたちにスッと言葉を受け取ってもらいにくくなります。
園内で否定語を使わないことにより、園全体が暖かい雰囲気に包まれ、よりやわらかな気持ちで保育にあたることができるようになるのではないでしょうか。

■保育現場で否定語を使わない大切さ

保育現場でも家庭でも「ダメ」の代わりになる言葉を使うことが大切だと言われています。
「○○しちゃダメ」ではなく、「○○していいんだっけ?」と諭すことです。
そのためには子どもたちを諭す余裕が保育士に必要となります。
とても難しいことですが、「否定をしない」という心がけが大切なのです。
保育指同士で前向きな言葉をかけあうことでやる気になり、真似をしたりして相乗効果が生まれ、子どもたちにも受け入れられていきます。
家庭で「ダメ」と言われ慣れてしまっている子どもたちが多くいるでしょうから、園で環境の変化を感じられたら、保護者も巻き込んでいきましょう。
否定語を使わないことで子どもたちの気持ちや行動に良い効果があることがわかれば伝わります。

■保育現場で否定語を使わない難しさ

実際、保育現場で否定語を全く使わないのは難しいことです。
集団生活の中でとっさに判断しなければならない時、ヒヤリハットなど危険が目の前に迫っている際に否定語を使わないことは不可能でしょう。
保育現場では通常保育の際に否定語を使わないことを心がけます。
子どもたちに物事の良し悪しを伝える必要があるため、危険が迫った場合でも、一呼吸おいて穏やかな気持ちでしっかりと向き合って話しましょう。
大人も否定語を聞くのは苦手です。子どもたちはいつ大人の話を聞いているかわかりません。保育士同士で否定語を使わないようにしましょう。
言葉の引き出しを増やしたり、先生同士で否定語を使わない環境を作ったりして園の中で好循環させていきましょう。
その雰囲気が保護者にも伝わり、園全体に広がっていきます。

■保育現場で否定語を使ってしまった時の対処

子どもが危ないと思った時や、お友達に痛い思いをさせてしまった時、どうしても「ダメ!」ととっさに言ってしまうのはどうしようもありません。
可能な限りは使わない方がベストですが、やはり出てしまうことがあるでしょうから、日々の保育の中でフォローしていくことが大切です。
どうして「ダメ!」と言われたのか理由をしっかり伝えるようにしましょう。
0歳児にも伝えていくことで、「ダメ!」などの否定語を言われた意味や理由を理解できるようになり、「危ない」と思った時や「痛い」思いをさせた時に否定語を反射的に言われてしまっても、理解できるようになります。

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