保育のICT化で連絡帳の改革を
多くの保育士は連絡帳をお昼寝の時間に記載しています。
しかし、保護者はその午前中の3時間程度の内容を1日のお子さんの様子として読んでいるのです。
手書きの連絡帳は温かみがありますが、実際に保護者が求めていることに応えられているでしょうか。
ICT化を進めて保育システムを導入ししている保育園でもお迎えに保護者が到着するまでに連絡帳の内容を入力していませんか?
ちょっと改革してみませんか。
■保護者が本当に知りたいことは
お昼寝の時間に保育士が連絡帳を書くということは、前述の通りお昼前のことがらしか書くことができません。
しかし、午前中より午後のお迎えまでの時間が大半ではないでしょうか。
保護者はその日1日のお子さんの様子として連絡帳を読んでいます。
しかし、書けていたとしてもお昼の様子まででしょう。
午後、子どもたちがやり遂げたことや戸外遊び、お友達とのトラブルなど本当に保護者が知りたいことは書くことができません。
■お迎えまでに手渡ししなければいけないという負担
特に手書きの連絡帳の場合、現物をお迎えにきた保護者に手渡ししなければいけないので、書くことがなかなかまとまらない、トラブルでお迎えが早くなってしまった、もしくはお昼寝中のトラブルが発生して連絡帳が書けなかったなど保育士の負担は枚挙にいとまがありません。
ICT化で連絡帳機能を活用していたとしても、お昼寝中に入力しなければならないというプレッシャーはパソコンやIT機器に不慣れな保育士には負担になります。
■一斉送信機能などを活用
保護者への協力も必要になりますが、ICTシステムを利用して連絡帳や連絡事項を19時〜20時に一斉配信する、という改革を行ってはいかがでしょうか。
お迎えが落ち着いた時間帯にその日1日の子どもたちの様子を保育士に入力してもらい、まとまった時間に一斉配信するのです。
保護者も帰宅して落ち着いた頃に確認できますし、その日1日の記録になるので、本当に知りたかった情報が手に入ります。
お昼寝時間帯にまとめて書くより、子どもたちへの配慮が行き届きますし、精神的に負担が軽くなることで保育の質も向上するでしょう。