保育の質向上!保育ドキュメンテーション活用法
保育の質を向上させるために「保育ドキュメンテーション」を取り入れることを前回ご紹介しました。
では具体的に保育ドキュメンテーションを取り入れるとはどうしたら良いのでしょうか。
保育ドキュメンテーションで行うこと、その活用法についてご紹介しましょう。
保育のさまざまな部分を記録する
保育ドキュメンテーションの記録方法は文書化だけではありません。
より具体的にその時の状況が蘇るように、映像や動画、音声などで記録したい瞬間を切り取ります。
書面にまとめるだけの従来の記録であれば、時間が経つと記憶が薄れてしっかりと振り返りができないこともあるでしょう。
書面や写真にさらに動画や音声まで記録しておくことでそれぞれのシーンが鮮明に蘇ります。
その時に良かった点や改善点が具体的に見えてくるでしょう。
保育の振り返りに使う
保育ドキュメンテーションで記録したものは、ミーティングなどに活用していきます。
実際に記録した映像などを見てその時の保育が適切だったか、音声を聞いて適切な声掛けができていたかを振り返りましょう。
ちょっと前に話したことを細かに覚えていないこともあります。
そんな時に動画などが記録してあると振り返って次に活かしやすくなるのです。
保護者へ向けて保育の可視化をはかる
保育ドキュメンテーションは保育の可視化を目的としています。
そのため保護者に見せることによって連絡帳アプリやメール、降園の際の引き渡し時だけでは伝わらない・伝えられない保育の現状や子どもたちの様子を保護者に見せることができます。
保育の実践状況をありのまま見せることによって保護者がより保育に理解を深めることを期待できます。
保護者としては普段の子どもの様子を見ることができるので、よほどデジタル化に抵抗がなければ好意的に受け止めてもらえるでしょう。
保護者に今まで以上にニュアンスが伝わる
これまで連絡帳や登園降園の際に数言交わす程度だった保護者対応。
どうしても言葉だけでニュアンスを伝えようとすると同じ言葉や同じ状況でも認識にズレが生じていました。
上記の通り保育ドキュメンテーションで映像や画像・音声を取り入れることで、より具体的に保護者に状況が伝わるようになります。
その状況を画像や動画などで確認することで、保育スタッフが伝えた言葉のニュアンスが一致するのです。
間違った捉え方をされてトラブルにつながることも回避できます。