子どもたちのための37.5度ルール
「37.5度あるから預かれません」
本当に保護者に申し訳ないながらも言い渡さなければならない37.5度の体温ルール。
保育園が預からない理由と対応、保護者にきちんと伝わっているでしょうか?
■しっかり理解できてますか?
多くの保育園で37.5度以上の熱がある場合、登園してはいけない、保育中は保護者にお迎えの連絡をいれるルールがあります。
「決まりですから」とむげに保護者に伝えていませんか?
それでは「うちの子は平熱が高いから」「すぐにさがるのに」と不満顔の保護者とのコミュニケーションに支障をきたします。
●保育園が登園を断る理由
咳がある、ぐったりしているなど他の症状がなければ様子をみますという保育園もあれば、絶対に決まりだからと登園を認めない園もあります。
きちんとした線引きが必要なのです。
仮に「うちの子は平熱が高めだし、元気だから」と言われて預かったとした場合。
それを聞いた他の保護者が同じことを言って無理に預けようとする可能性があります。
さらに、もし体調が悪そうなのに預かった場合、回復が遅くなったり、感染症を園内に広げる危険性もあるのです。
ちょっとした風邪だったとしても預からないことが一番の予防となり、子どもたちにとって一番よいことになります。
●いつもより熱が高い子に対する対応
0〜2歳児は「熱性けいれん」を起こす可能性があります。
ですから普段よりも熱が高い子に対してはコンスタントに検温するのです。
これまで熱性痙攣を起こしたことがないという子でも起こす可能性がありますから、油断はできません。
38度になったらすぐに保護者にお迎え申請するためではなく、「熱性けいれん」対策にななります。
熱は、体調が悪くても言葉でうまく伝えることができない子どもたちのサインと思ってできるだけ保護者にも休息してもらえるようにお願いしましょう。
「決まりだから」と断らず、急に仕事を休めないなど都合はあるでしょうけれど、一番辛いのは子ども自身であることを伝えてみてはいかがでしょうか。