砂遊びの魅力
砂あそびは子ども達が大好きな遊びの一つ。また、砂は遊びの素材として優れた性質をもっています。それは子どもの働きかけに対して応用性が高いからです。
例えばスコップを持ってかき出せば穴が掘ることができ、それを積み上げると山になる。それを手で崩すこともできれば、型にはめて形を作ることもできます。何度も作り直すことができ、また見立て遊びができるので想像力が育ちます。
遊びが広がる工夫
■砂の量が十分であるか
子どもが達成感を得るには十分な砂の量が必要です。また年齢によって遊び方は様々な為、それぞれが発達に合った遊びができるよう園庭内に数か所砂場を用意する園もあります。
■シンプルな道具を用意する
遊びの道具はシンプルなものを用意すると想像力が働きます。月齢の小さいうちは車や動物などの型抜きも楽しめますが、年齢が上がってくるとシンプルな形の四角や丸の方がケーキに見立てたり、型抜きをした砂の上にさらに重ねてみるなどして挑戦もできます。
また、ふるいも穴から砂が落ちる様子が月齢の低い子どもであれば発見であったり、年長児になるとさらさらの粉を集めてふりかけに見立てることや泥団子の仕上げに使ったりと展開が見られます・
■水、枝、草花などの自然の素材を使う
子ども達と近くへ散歩に出かけ、季節の自然素材を拾ってくることは砂場遊びにも活用できます。砂で作ったのものに飾り付けをして、食べ物に見立てたり、買い物ごっこをしたりとごっこ遊びを充実させることができます。また、水を加えることで砂は変化するので固めてあそんだり、川のように流して遊ぶ、触れて感触を楽しむといったこともできます。
■テーブルや棚を取り入れる
砂場の近くに作業台やテーブルを用意するなどの環境づくりも大切です。その空間づくりを行うことで子ども達のごっこ遊びも展開が広がります。