保育士も楽しむ食育活動|保育システムNavi

保育士も楽しむ食育活動

2019.8.16 保育お役立ちコラム

保育園の活動の必須となっている「食育」。子ども達、職員、調理員、また外部の方も含めて楽しく取り組んでいきましょう。

保育園の「食育」

「朝ごはん食べてないよ!」という子どもの声もよく聞くようになったのではないでしょうか。近年、家庭での食生活の乱れを感じることが多くなってきていますよね。孤食、偏食、欠食などそうした食をめぐる問題が深刻化していく中、2005年に食育基本法が制定されました。
保育園でも2009年には保育所保育指針で「食育の推進」という項目が初めて定められました。今では多くの園が食育年間計画を作り、様々な食育活動を行っています。とはいったものの、保育園が目指す食事がどんなものかイメージはしづらいものでもあります。
「保育所における食育に関する指針」(厚生労働省)に見ると以下のような「子ども像」の実現を目指して食育を行うとされています。

  1. お腹がすくリズムのもてる子ども
  2. 食べたいもの、好きなものが増える子ども
  3. 一緒に食べたい人がいる子ども
  4. 食事作り、準備にかかわる子ども
  5. 食べ物を話題にする子ども

子ども達の姿を想像することで食育の目指す姿が少しリアルに感じられてくるかと思います。

食育活動 3つのコツ

実際に保育園で食育を進めていく時のポイントについて紹介します。食べることが嫌いな人はあまりいないと思うので、食育は様々な人と協力して行いやすいですね。

    1. 子どもの発達段階に合わせて工夫をする

食育というと幼児クラスが主になるイメージですが、乳児でも参加は可能です。
例えば、0歳児は育った野菜に触れてみる。1歳は野菜を水洗いしてみる。
2歳は水やりを手伝うなど発達段階に合わせた活動を取り入れていきましょう。

    1. 調理員、栄養士も主役にする

普段は「縁の下の力持ち」である調理員、栄養士ですが、
食育活動の際は表に立っていろいろと動いてもらいましょう。
「調理員や栄養士からアイディアを出してもらう」ということもポイントです。
ある園では、梅ジュースを栄養士さんが中心となって、
年齢ごとに取り組む食育を行いました。

    1. 町の人、外部講師を入れるとさらに広がりが出る

依頼するとお金がかかってしまうと敬遠しがちですが、
知人から外部講師を招いたり、近所に協力をお願いしてみることをお勧めします。
町の人と協力して「流しそうめん」などもいい機会になるかもしれませんね。

食育の活動は農業やクッキングがメイン

保育園の食育活動は、主に「農業体験」「クッキング」が多く、その組み合わせであることがほとんどです。
近くに畑を作り、野菜を育て、収穫した野菜を園で調理してもらって出す。ある園では近隣の方に協力をお願いし、2歳児さんがさつまいも掘りに挑戦しました。サツマイモを引っ張りだすことも2歳さんには力のいることでしたが、保育士と一緒に楽しんで取り組むことができました。
また、ある園ではクッキングを一から子ども達が行うそうです。2歳以上は包丁で野菜を切ることができ、卒園までに魚をさばいたり、揚げ物もできるようになるそうです。

子ども達の興味を引き出し、楽しく「食」について学べる機会を作っていきたいですね。

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