自由遊びの大切さ
自由遊びはどのように行っているでしょうか。活動の合間に子ども達が退屈しないようとりあえずおもちゃを出したり、いつもと変わらない遊びが淡々と続いているという状況であれば、一度自由遊びについてしっかりと見直してみましょう。本日は自由遊びの重要性、遊び方についてお伝えします。
自由遊びは子どもを成長させてくれる
普段あまり意識していませんが、自由遊びには子どもの成長にとって大切な要素がたくさん詰まっています。子どもが自主的に遊びを選択し、自分の「好き」を見つけることができる。遊びを発展させる面白さを味わい、友達との関わりを楽しむ。遊びの中で起こった問題を自分たちで解決していく力を養う。それらすべてが自由遊びのもつ、大切な役割です。では、具体的にどんなふうに自由遊びを設定すればよいのか?今回は天候を問わず、園庭がない園でも楽しめる室内での自由遊びについてご紹介します。
子どもが遊びに集中できる環境を作ろう
室内での自由遊びは戸外のように思いっきり体を動かすことはできません。しかし、飛んだり走ったりしなくても集中できる遊びがあれば、子どもの気持ちは発散されます。どれだけ遊びに集中できるかで。子ども達の満足度や充実度は変わってきます。そのために、制作コーナー、おままごとコーナー、季節の遊びを取り入れたコーナー、ブロックや積み木などのいくつかの遊びのコーナーを作るとよいでしょう。種類を設けることで、子ども達は目的を持って遊びに参加したり、自主的に遊びを選択することが可能です。保育士は、必要な材料を準備し、環境を整えることが大切な役割となります。あとは、様子を見守り、必要に応じてそっと手を貸すくらいで充分です。もちろん保育士も子ども達と心から楽しんで遊んであげてください。
子どもと楽しめる自由遊び(例)
●色水遊び
保育園で子ども達にも好評だった色水遊び。水を入れたペットボトルのふたに絵の具を付けておきます。そして、勢いよく振ると、水の色が絵の具の色になります。また、容器に色水をいれて、色水同士を混ぜてみたり、泡を加えてみることで子ども達も大喜び!遊び終わった後は、そのままペットボトルのふたをしっかりビニールテープなどで止めて、ジュース屋さんごっこも楽しみましたよ。
●氷お絵かき
絵の具を玉子ケースなどにといて入れて、つまようじなどを刺して凍らせます。つまようじを持ち手にして、紙にお絵かきをしたり、紙を板などに貼って斜めにセットし、滑り台のように上から氷を滑らせます。氷からとけだした色が面白い形を描いたり、氷で絵を描く面白さを味わえます。
●廃材遊び
プリンカップ、牛乳パックなどの容器と、リボンやストロー、毛糸や折り紙など使える道具を用意しておけば、あとは子ども達が考えて面白い廃材アートをつくることができます。動く車など作り方を始めにひとつ教えておくと、それをヒントにもっと凝ったもの、オリジナルを加えたものを作ることもあります。出来たものでレースをしたり、コースをつくり遊びも楽しいです。
●新聞遊び
乳幼児であれば、びりびりと破って手先の発達を促しながら楽しむことができます。初めは破るということも難しいので、保育者が切れ目を入れてあげるなどしましょう。また、穴をあけて仮面にしたり、服にして楽しむこともできます。幼児さんになると自分で大きな折り紙として新聞を折ったり、丸めて棒にしたりと様々な遊びに展開できます。
このように特別なおもちゃがなくても身近にあるものを利用した遊びは子どもの想像力を掻き立てたり、遊びの発展が見込めるものが多いのです。遊びこむ経験は、子どもの成長過程においてなくてはならないもので大きな影響力を与えます。だからこそ、自由遊びを軽視せず取り組んでいってほしいです。子ども達の自由な発想に柔軟な対応ができる保育士で居たいですね。