遊びから育む力
季節の変わり目ということで体調を崩し、欠席する園児も時折いることでしょう。一方で、保育園での生活にも慣れ、生活リズムも整ってクラスのまとまりもでてきたところではないでしょうか。
自分以外の誰かと遊ぶことによって得られる力で最も大きいものは、「他者とかかわる力」です。遊びの内容にかかわらず、他者と関われば必ず衝突が起こります。この衝突の中から子ども達は、自分の主張をしたり我慢をしたり、折り合いをつけたりすることを学んでいきます。
「遊び」を通して育まれる力の二つ目として挙げられるのが「想像する力」です。
子どものごっこ遊びは大人や絵本などを見てそれを模倣することから始まりますが、ごっこ遊びを展開していく中でわからない部分は想像で補うということになります。
実体験からではなく、想像することで他社の気持ちを汲み取ったり、知らない世界への好奇心を育てていったりするからです。
三つめは「自己表現力」です。子ども達は、日常生活と同じような場面設定でままごとを通して、自分の意見を伝えるというようなことを行っています。
この自分を表現する力は大人になってからも必要な力となり、子どものうちに我慢して言えない、どう表現したらいいかわからないという状況であった子は、大人になっても他者に自分をわかってもらうことができないことが多いようです。
子ども達が遊びによってえられる力は、この他にもたくさんあります。遊びによって育つ力が一つ一つ集まって「生きる力」が形成されていきます。ご家庭でも親子の会話の時間をたくさんとって頂ければと思います。