事故防止(うつぶせ寝)
こちらでは保育システムにおける機能の一つ、事故防止(うつぶせ寝)についてご紹介します。
うつぶせ寝による呼吸困難など、乳幼児の睡眠中の事故防止の機能になります。
保育士による見回りは必ず必要ですが、ICT化によって事故防止がさらに強化されるでしょう。
従来のうつぶせ寝による事故防止
保育園にもよりますが、一般的にお昼寝の時間に5分〜10分ごとに乳幼児を保育士が巡回し、呼吸などのチェックをします。
お昼寝の時間は保育士が事務作業などを行う時間であるとともに、一番死亡事故が起きやすい時間帯です。
時間と園児の状態をずっと気にしながらの事務作業になるので保育士にはかなりの負担となっていました。
事故防止(うつぶせ寝)機能とは
園児の服の胸のあたりにチップ状のICタグを取り付け、このタグが発信する情報をセンサーが把握、保育士のタブレットやパソコンに情報が伝わる仕組みになっています。
呼吸や脈動、園児の姿勢も仰向け、右向きなどが5分ごとに記録され、シーツやマットレスに設置されたセンサーが呼吸の異常やうつぶせを感知すると保育士にアラームで伝えます。
事故防止(うつぶせ寝)機能のメリット
厚生労働省平成28年の保育施設での死亡事故は13件で、うち睡眠中が10件。5分ごとに正確に記録され、ヒヤリハットを防ぎ、うつぶせ寝という死亡事故につながる睡眠時の行動を防ぐのが大きなメリットとなります。
その間10分ごとに事務仕事などに追われる保育士の精神的負担を軽くするのも大きなメリット。
ICタグやセンサーを服につけるのを嫌がる子などのためにシーツの下にしくパッドタイプのものなどいろいろな形状があるので、その点も保育士の業務負担を軽減させます。